●白血病は正確には「血液のガン」ではなく「血球のガン」です。

血液は赤血球、白血球と血小板の3種の血球と、
これらが浮遊している液体である血漿(血しょう)より成っています。
血球は骨の中にある骨髄の中で作られます。
血球を作る細胞すなわち造血幹細胞が骨髄の中でガン化して、
無制限に増殖する病気です。

★赤血球は、肺で取り 入れられた酸素を各臓器の組織に輸送します。
★白血球は、有害な細菌などを排除します。
★血小板は、止血作用を行います。



●骨髄は、骨の中心にある柔らかい海綿状の造血組織です。

赤血球、白血球、血小板などを造ります。
骨髄には、これらの血球のもとになる骨髄肝細胞(造血肝細胞) が含まれています。
なお、骨髄は脊髄(神経系)とは関係ありません。

白血球の塊が、白色なのは、
傷口が化膿した時などに、やや緑色がかった白色の膿が出ることで分かります。
19世紀後半に、ドイツの病理学者により白血病は発見されました。
当時は治療法もなく、白血病細胞が増え続けて血液が白くなったために、
白い血の病気「白血病」と呼ばれたのです。



●白血病は現在では、骨髄中での「造血幹細胞のガン」と定義されています。

早期診断では、白血球数が正常であったり、あるいは、むしろ減少していることが普通です。
白血病細胞は正常の造血細胞より、早く分裂増殖するように思われていますが、
実際はそうでなく、他のガン細胞などと同様に、
細胞分裂してから次の細胞分裂までかかる時間は、
正常造血細胞よりも2〜3倍も遅いことが判明しています。



●簡単に言えば、死にずらくなった細胞が、ガン細胞なのです。

人の正常細胞は成熟分化すると、
計画細胞死(アポトーシス)というシステムにより、
自然消滅するようにプログラムされています。

ところが、がん細胞は遺伝子に異常が発生して、
このアポトーシスが起きず、細胞が増え続けてガン組織になるのです。

●「癌」と「がん」「ガン」は意味が違う。

漢字の「癌」と、仮名で書く「がん」あるいは「ガン」は、
同じものと思われていますが、正確には意味が違っています。

「癌」は、例えば胃の粘膜上皮細胞や肺の気管支上皮細胞など上皮細胞の悪性腫瘍であり、
英語では、「carcinoma」と言われています。

一方「がん」はこれらも含めたもっと広い意味での悪性腫瘍「cancer」と使い分けています。
そういう理由から、「胃癌」や「肺癌」と書き、
建築物や病院には「○○県がんセンター」などと表示するわけです。

★上皮細胞とは、生体の外側と内側を隔てている細胞で、
外界との仲介役として生体の恒常性(通常・正常)維持に重要な働きをしています。


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