●結核は、日本の主要な感染症。

国民の一人一人が結核の正しい知識を持ち、
その予防に注意を払うことが「国民の責務」として、
昭和26年に結核予防法として法律で定められました。

ツベルクリン反応検査では、乳幼児の結核感染者を発見するのが難しく、
抵抗力の弱い乳児の結核は重症化しやすく、死に至るケースもあります。

その結果、BCG(結核予防ワクチン)の早期接種の必要性が重要になり、
★平成17年4月に結核予防法の改正で、ツベルクリン反応検査を廃止し、
BCG接種を生後6ヶ月までに必ず実施することになっています。



●結核は結核菌によって発症します。

結核患者の咳や、くしゃみから「結核菌」が飛び散り、
肺に吸い込むことによって起こる感染症です。
(動物園で人から結核をうつされたサルやシカもいます)

結核は注意していれば予防することができます。
万一、発病してしまっても薬を飲み続ければ治る病気です。
また、タンの中に菌を持った患者以外からは結核に感染することはありません。

結核菌が肺胞に入ると、生体の免疫作用が働いて結核菌をとり囲み、
小さな「核」を作ります。それで「結核」という名がつきました。
初期症状は炎症から始まります。肺ならば肺炎 のような病気です。

結核菌は肺に巣食うことが多いのですが、人体のいろいろな臓器にも病気を起こします。
初期の炎症が進むと、やがて「化膿」に似て組織が死んで腐敗したような状態になります。
この状態の時期が肺結核ではかなり長く続き、
レントゲンなどに写る影の大半がこの状態の病巣です。

大昔は「労咳(ろうがい)」と呼ばれ、明治になってから「結核」が正式名称となりました。
ただ、つい50〜60年前までは「肺病」という通称が使われていました。



●症状

結核初期の症状はカゼにそっくりなので見過ごされがちです。
結核菌に感染し、防衛に失敗して発病すると、
初期のうちはカゼに似た、痰、微熱、寝汗、だるさ等々の症状が出ます。

さらに病状が進むと血痰がでたり、喀血したりします。
菌はゆっくり、確実に肺を浸食し、空洞は大きくなり、最後は呼吸困難で死亡します。
せきが続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。



●結核に感染した場合

もし、感染した場合でも発病する確率は10人に1人程度です。
身近で結核が発生しても、過剰に恐れることはありませんが、
心配な場合は最寄りの保健所に相談しましょう。

結核患者は保健所において登録され、感染源調査として定期外健康診断を実施されます。
また、患者の医療負担を軽減するため、結核医療費を公費で負担する制度があります。
詳しくは、各都道府県の保健所(支所)へ問い合わせましょう。


このページの上に戻る
TOPに戻る