●こうげんびょう(膠原病)とは

自分の体の免疫機構が、自分の体を攻撃するという、原因不明の難病で、
「自己免疫疾患」といわれます。

膠原繊維がネット状に絡み合って作られ、臓器や組織をつないだり、
クッションの役目をしているものを「結合組織」といいます。
「結合組織」は皮下脂肪、消化管の粘膜、血管壁、関節、靭帯や腱などに多く存在しています。

自己免疫疾患(膠原病)は
「結合組織」に自己の免疫機構が「抗体」や「免疫複合体」を生成して攻撃してしまうことです。
細菌など、外部からの敵を攻撃するのなら理解できますが、
自ら内部破壊を起こす原因や理由は、解明されていません。



膠原病に属する病気の例(病名別症状)

●慢性関節リウマチ
膠原病の中で患者数が最も多いのが関節リウマチです。
  手足が痛い、関節がこわばるなどの自覚症状から始まり、痛みと腫れが徐々に進行し、
関節が変形したり、機能が犯され、寝たきりになることもあります。

●全身性エリテマトーデス
患者の9割が20〜30代の女性です。特徴は「蝶形紅斑」と呼ばれ、
鼻を中心に両頬に紅斑が出て、蝶の形に見えることから名づけられています。
指の血行が悪くなって壊死なども起こり、全身の関節が交互に痛くなります。
腎臓に深刻な障害を起こし、中枢神経が侵されることもあります。

●強皮症 (全身性進行性硬化症)
皮膚が硬くなって、ロウが張り付いたようになるのが特徴です。
指先から始まって腕や首、顔面、前胸部、背中、腹部に広がります。
内臓では食道や腸、肺、腎臓の機能が著しく阻害されます。

●多発性筋炎
首や腰を中心とした筋肉が侵され、筋力が低下し、激しく痛みます。
また首筋やのど、胸部の筋肉も侵されて、呼吸障害を起こすこともあります。

●結節性多発動脈炎
中程度の太さの動脈の血管壁に炎症が起こって小動脈瘤を作り、血管を壊死させる病気です。
腎臓や心臓、肺、神経などの動脈が侵されると、重い症状に発展します。

●リウマチ熱
一般的に「リウマチ」といわれる「慢性関節リウマチ」とは別の病気です。
初期症状で関節炎がおこるのは、リウマチと同じですがその後の経過・治療方法が全く異なり、
長い年数をかけて、「心臓弁膜症」へと進行して行きます。



●残念ながら、決定的な治療法は発見されていません。

いずれの膠原病も、原因が不明なために、完治することはありません。
それぞれの病気によって治療方法は異なりますが、
薬物療法や理学療法で進行を食い止め、時に外科的療法を加えるなどして、
症状を抑えながら日常生活を送るようになります。



理学療法とは、

障害のある人に対して、
基本的動作能力の維持・回復を目的に、各療法や訓練などを行う身体治療の科学です。

●運動療法
関節を動きやすくしたり筋力を強化するなど、
体力の維持・向上のために色々な運動・体操を行います。

●物理療法
電気・温熱・水・光線などのエネルギーを用いて痛みを和らげたり運動しやすくします。

●日常生活動作訓練
起きる、立つ、歩く、座る、などの日常生活の基本となる動作の指導や訓練を行います。


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