●端午(たんご)の節句(5月5日)

国民の祝日である「子供の日」は、古来より伝わる「端午の節句」として、
男子の成長や立身出世を願う行事を行う日でもあります。

庭に鯉のぼりを立て、室内に鎧や兜などの武具飾りや武者人形を飾ります。
鯉のぼりは「鯉の滝登り」といって、
急流をさかのぼった鯉は龍になるという中国の伝説にちなんだもので、
竿の先端に回転玉か駕篭玉、その下に矢車を付け、
上から吹き流し、真鯉、緋鯉、子鯉の順に付けていきます。



●鯉のぼりや武者人形の保管

鯉のぼりは、ほこりを払い、きれいな布で水拭きします。
陰干しをして充分乾燥させ折り畳みます。
武者人形も、ほこりを払い、詰め物をしながら箱に入れます。
金具部分は、手の脂が付いたままでは錆びるので布で拭き取ります。
手入れには手袋を使用するといいでしょう。



●端午の節句の由来

端午とは、午(うま)の月である5月の、はじめ(端め)の午の日のことです。
実際には毎年、午の日は変わりますが、
中国では漢の時代から5月5日を端午と呼ぶようになりました。

昔の中国では5月は「忌み月」とされ、
さらに5が重なる端午の日は、けがれや災いの日とされ、さまざまな厄除けの行事が行われました。
これが、「ちまき」や「菖蒲」とともに日本に伝わり定着しました。
また、この日に武士の家では、鎧、兜などの具足類を外に干す習慣があり、
やがては、これを家の中に飾るようになり、
現在の、武具飾りや、武者人形を飾るしきたりになったといわれています。



●ちまきと柏餅

端午の節句には、ちまきと柏餅が欠かせないものになっています。
ちまきは古代中国の忠臣「屈原(くつげん)」が5月5日に死んだとき、
これを悼んで供えたことが始まりとされ、
柏餅は神に供える餅を柏の葉で包んだことが、それぞれ起源とされています。
また、この時期、旬を迎える「鰹のたたき」も端午の節句につきものの料理です。

●菖蒲湯

端午の節句は「菖蒲の節句」ともいわれ、菖蒲を使ったさまざまな風習があります。
最も一般的なのは、風呂に菖蒲の葉を入れる菖蒲湯です。
他にも、酒に浸した菖蒲酒を飲んだり、
地方によっては、束ねた菖蒲を屋根の上に置いたり、軒先に飾ったりもします。

●「菖蒲の節句」の由来

昔の中国で、菖蒲は薬草として用いられ、
同時に邪気を祓う植物として、厄払いの行事に使用されていました。
屋根に飾る他にも、菖蒲の葉を頭に付けたり、葉を編んで兜を作ったり、
枕の下に敷くなどして、すべて邪気を祓う意味で使われました。
また、菖蒲が「勝負」や「尚武」に通じることから、5月5日が男子の節句となったといわれています。


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